値上がりする物件を買う

値上がりする物件を買う

こんな事はあえて言うまでも無い事ですが、実は多くの日本人が値上がらない物件を投資目的で購入してしまう、大きな間違いを犯しているケースが多いのです。過去30年間、バブルの一時期を省けば、日本の住宅で買った時より高くなった物件は殆どありません。したがって我々から見れば日本国内の不動産投資は殆どが失敗例ばかりです。それでも尚、多くの人達がワンルームマンション投資などを有利な方法と信じて購入しています。日本の経済の衰退や人口の減少、高齢者問題などの、住宅価格が上がり続ける基本的な条件など無いにもかかわらず、「日本国内の物件ならば安心、海外は心配」と言って、値上がる可能性がほとんど無い不動産を購入している実態があります。

また、アメリカ国内でも、安いからと言って将来性の乏しい地域の物件を選んだり、郊外のリゾート物件に手を出したりするのは危険です。アメリカには世界中から先端技術の技術者などが移住しています。

アメリカ国内でもより良い仕事を求めて多くの人が移動します。移住先として人気が有るのは当然良い仕事が有る地域となります。成長産業の企業が活況を呈していて、併せて多様な産業が存在する地域がそれに当ります。偏った産業構造や単一の産業に依存する地域はリスクが高くなります(たとへばデトロイトなど)。

地域の経済に将来性が有れば人口も増えて不動産需要は増します。ただし人口は増加しているものの、生活費が安いからと言う消極的な理由で移住して来る人が多い地域もあります。こういった地域は不動産の価格が伸びにくい傾向にあります。

優良な一般住宅は賃貸需要が高く、又売却時にも自らの住居を買う実需のバイヤーに売れますので売却が容易です。投資向けの物件は投資家だけがマーケットですから、売却対象が少なくなります。リゾート物件も購入者は限られています。不動産市場で圧倒的に多いのは実需のバイヤーですから、この対象からはずれる物はリスクが高くなります。